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院長のメモ帖

2013年1月20日 日曜日

Windows 2012ではDFSR回復プロセスが自動で開始されない

ずいぶんと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ずっと、何も書けなかったのには理由があります。
年末年始の休みを使ってサーバーを2008R2から2012へアップグレードしたんですが、休み中に終わらせるつもりがずいぶんと問題が発生して、先週までずっと問題解決に追われていました。

アップグレードそのものは簡単でしたが、2008R2と2012では違う挙動をするところがいくつかあり、その中で特にはまったのが、DFSレプリケーションの回復プロセスです。

Windows 2008R2までは、ファイルサーバーをシャットダウンした時にDFR ReplicationイベントログにID 2212の
DFS レプリケーション サービスは、ボリューム M: 上で予期しないシャットダウンを 検出しました。これは、このサービスがパワーロスなどの理由によって異常終了した 場合や、ボリューム上でエラーが発生した場合に発生することがあります。サービス は回復プロセスを自動的に開始しました。サービスは確実には回復できないと判断 した場合はデータベースを再構築します。ユーザーによる操作は必要ありません。
 
というログがでることがあり、自動的に回復プロセスが開始して、しばらくすると、ID 2214の
DFS レプリケーション サービスは、ボリューム M: 上の予期しないシャットダウンから 正常に回復しました。これは、パワーロスなどによってサービスが異常終了した場合 や、ボリューム内でエラーが発生した場合に発生します。ユーザーによる操作は必要 ありません。

とログされて、自動回復が終了します。

ところが、Windows 2012のファイルサーバでは、ID 2213の
DFS レプリケーション サービスは、ボリューム M: における レプリケーションを停止しました。この状況は、DFSR JET データベースが 正常にシャットダウンされず、自動回復が無効になっている場合に発生します。 この問題を解決するには、影響を受けるレプリケート フォルダーの ファイルをバックアップしてから、ResumeReplication WMI メソッドを 使ってレプリケーションを再開します。
 
というログが出て、ユーザーの指令が出るまで待機してしまいます。

 Windows Serverのファイルサーバーをシャットダウンすると、割と普通にこのイベントが発生して自動回復していたので、これまではそういうものかと思っていましたが、この挙動の変化のせいで数日DFSレプリケーションが止まったことに気がつかないままほかってしまい、深刻なファイル不整合を起こしてしまいました。

 なぜ、既定の動作が変わって自動的に回復プロセスを開始してくれなくなったのかはわかりませんが、このログが出たからには回復プロセスを開始せざるをえませんから自動で開始してくれるように、  HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\DFSR\ParametersのStopReplicationOnAutoRecovery の値を0に変更するようにグループポリシーにて設定しました。

この設定はファイルサーバーだけではなく、SysvolのレプリレーションにDFSRを使っているドメインコントローラーにも関係しており、こちらも同様にレプリケーションが停止していました。

なぜ、動作が変わったんでしょうね。新規インストールしたならともかく、アップグレードしたサーバーにレジストリを書き込んで挙動を変えないでほしいものです。

投稿者 美濃加茂市のIT獣医師 近藤 博 | 記事URL | コメント(2)