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院長のメモ帖

2012年9月20日 木曜日

Windows 8 と Server 2012 のIME

Windows Server 2012をテスト運用している話は前回ちらっと書きましたが、確かにいろいろ機能が増えていて2008R2より魅力的なサーバーになっていますが、不満がないわけではありません。

やはりインターフェースの大幅な変更は戸惑うことが多いです。Windows 8に比べれば変更点は少ないですが、やはりスタートボタンがないのにはまだなじめません。マウスだけで操作しているとどうしてもスタートボタンへポインターを向けてしまうわけですが、スタートを出すのに少し手間がかかるし、リモートデスクトップからだと結構この反応もシビアでイライラします。Windows 8と違ってタスクバーの表示がデフォルトでONなんですから、スタートボタンを残すことに何のデメリットもなさそうなのに...2012R2ではスタートボタンが復活すると思うんですがどうでしょう。

それよりも一番頭に来ていたのは、デフォルトでIMEがONになっていることです。サーバーで文字入力するときはほとんど設定がらみやコマンド入力なので90%半角英数字を入力したいわけですが、いちいちログオン時にIMEがONになっているのでついつい全角で打っていらいらします。

これはどこぞに設定があるはずだと思って調べたら、やはりありました。
コントロールパネル
時計、言語、および地域
言語
詳細設定
アプリごとに異なる入力方式を設定する
をONにすることで、起動時に各アプリごとにOFFの状態で起動するようになりました。

しかし、これを毎回サーバーごとに設定するのは面倒なのでレジストリのHKCUをこのボタンのON OFFの前後での違いを調べてみますと、OFF時には
[HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop]
"UserPreferencesMask"=hex:90,12,03,80,10,00,00,00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IME\15.0\SHARED\MODEFLAG]
"IMEJP"=dword:00000001
 
ON時には
[HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop]
"UserPreferencesMask"=hex:90,12,03,80,90,00,00,00
2つめは、キーごと存在しませんでした。

そこで、グループポリシーの「ユーザーの構成 基本設定 Windowsの設定 レジストリ」にこの2つの値を書き込むように設定しました。値のない"IMEJP"は、とりあえず0にしてみました。

そうしましたところ、全ServerでIMEがOFFのままログオンできるようになりました。これでイライラの元が一つ減りました。グループポリシーに最初から設定があればもっと簡単なのに、どうもないみたいです。今回のユーザーインターフェースの変更は多岐にわたりますが、以前のWindowsとの互換性をとれるような設定がほしかったです。

まだ、Windows 8では試していませんが、たぶん大丈夫じゃないでしょうか。

投稿者 美濃加茂市のIT獣医師 近藤 博 | 記事URL | コメント(0)

2012年9月13日 木曜日

いまさらBarracuda 7200.11がクラッシュした

 最近Windows 2012 Serverの試用版を試しているのですが、そのために立ち上げたテストマシンのHDDが認識されなくなりました。
 マシン自体は最新のXeon E3.V2なんですが、ハードディスクは手元にあった古い使用済みのものを適当に組み込んでRAID10で運用していました。スマート値(代替えセクタ数)が怪しい感じが少しあったんですが、気にせずに使っていたら突然Rapid Storageマネージャーに警告が出て1台のHDDが使えなくなったとのこと。
 とりあえず、データーだけほかのサーバーに移した後、故障したHDDをひっこ抜いてみたらSeagateのBarracuda 7200.11でした。なんとなく記憶があったので検索すると、いわゆるファームウエア異常でSeagateブランドが失墜した原因となった例のHDDではないですか!
 まあ、RAID10していたのでデーターロスもないし、そもそもテストマシンですのでクラッシュしてもかまわないと思って古いHDDを使ったわけですが、これは経年劣化なのかロック現象なのか...まあ、これ以上使おうとはさすがに思わないのですが、Seagateのこの不具合関連ページはすでに閉鎖されていて原因追求はできなさそうです。
 

それにしてもCrystal Disk Info 5.0はいいですね。RAIDボリュームに対応するようになってエンタープライズ用途にも使えるようになりました。RAIDボリュームこそ重要データーが入っているのでSMARTの確認をしたかったのに、対応していなかった前バージョンまでだと突然RAIDが劣化して慌ててHDDの交換作業をしていましたが、5.0になってからはある程度先手が打てます。

 さて、この記事をアップしようとしていたら、他のサーバーのRAID10にも劣化ボリュームが発生しました。同じ日に2台も壊れるなんてすごい偶然だなと思って調べてみたら、なんとこれもSeagateで一つ世代の新しいBarracuda 7200.12でした。これもスマート値(代替えセクタ数)が高めで推移していたのでなんとなくおかしいとは思っていたのですが、これもロック現象なのでしょうか。とりあえず、さっきばらしたテストサーバー上のHDDの中でSmart値がオールグリーンだったWDのHDDと交換しました。しかし、このサーバーにはもう2台同じHDDが載っていてやはりSmart値が不気味な状態なので、これも早急に交換する必要がありそうですが、そのうち一つはNon-RaidのBoot Diskなのでちょっと大がかりな換装が必要です。連休はこの作業に追われそうです。

 

投稿者 美濃加茂市のIT獣医師 近藤 博 | 記事URL | コメント(0)

2012年9月10日 月曜日

FSMOの転送ではまった

Windows Server 2008R2のドメインコントローラーを降格しようとしたら、
ディレクトリサービスで必須の構成情報が不足しているため、浮動単一マスター操作の役割に対する所有権を判断できません
というエラーが発生して降格に失敗しました。もちろん降格しようとしたDCはPDCではなく、なぜこんなエラーが出るか目が点になってしましました。スナップインを使って 5つのFSMO(スキーママスター、名前付け操作マスタ、RID、PDC、インフラストラクチャマスタ)を再転送したりしてみましたが全然だめでした。

当該のDCのイベントログを調べたところ、Directory Serviceに
次の FSMO 役割の所有権は、削除されたまたは存在しないサーバーに設定されてい ます。
この状態が修正されるまで、FSMO 操作マスターへのアクセスを必要とする操作は失敗します。
FSMO 役割: CN=Infrastructure,DC=ForestDnsZones,DC=domeinmei,DC=local
FSMO サーバー DN: CN=NTDS Settings\0ADEL:a8d7460d-35af-480f-a465-6cb5abe7143e,CN=DCAH\0ADEL:79d307ea-a1bc-4007-86ad-c672d65b58da,CN=Servers,CN=Default-First-Site,CN=Sites,CN=Configuration,DC=kah,DC=local
とあり、どうもForestDNSZoneがうまく転送できていなかったようです。太字にしたDCAHはもともとはPDCでしたがほかのDCにその役割を移していたはずでした。10日ぐらい前に電源異常で動作しなくなったので、強制的に排除しましたが、それまでずっとFSMOの一部が存在していたようです。

ADSI Editorを使って
CN=Infrastructure, DC=ForestDnsZones, DC=domeinmei, DC=local
に接続してプロパティ fSMORoleOwner
CN=NTDS Settings, CN=PDC名, CN=Servers, CN=Default-First-Site, CN=Sites,CN=Configuration, DC=domeimei, DC=local
に書き換えました。この内容は壊れていないCN=Infrastructure, DC=DomainDnsZones, DC=domeinmei, DC=localfSMORoleOwnerの内容をコピーしました。
手動ではなく、ntdsutil.exeでも大丈夫だと思いますが、ADSIエディタでエラーを確認したのでそのまま修正しました。

これでうまく降格することができました。こうやって書くとすんなり治ったような感じですが、実際には丸一日いろいろ調べてやっと気が付きました。DCが一個壊れたのをきっかけにDC群を再構成しようと思い立ったので気が付くことができましたが、そうでなければ見逃していました。長期にこの状態が続くとActiveDirectoryに深刻な影響が出ていたかもしれませんね。



投稿者 美濃加茂市のIT獣医師 近藤 博 | 記事URL | コメント(4)